15世紀初めから17世紀初めにかけて、イベリア半島のポルトガル、スペインが先導者とし、それまでの地中海世界から目を地球全域に向け、それまで伝説的・空想的な領域であった世界の各地が、探検航海により次々に現実に確認されていった時代のことをいう。

その内容が、地球全域にわたって繰り広げられたヨーロッパ人による地理上の「発見」が主体であったことから、この時代を「地理上の発見時代」ともいうが、そこにはあくまで従来のヨーロッパ中心の立場からみた「発見」という史観である。

その後に続くヨーロッパ近代諸国家による非ヨーロッパ地域の植民地化という事態を結果することになる。

変遷

1494年 コロンブスのアメリカ大陸到達

大航海時代の幕開け

1489年 バスコ・ダ・ガマの喜望峰経由のインド航路発見
1494年 トルデシーリャス条約によって新たに発見される土地の領地区分を定める
1522年 マゼランが世界周航に成功

地球の球体説を実証

1545年 ポトシ銀山発見

新大陸アメリカでは先住民を過酷に使役し、金銀を大量に収奪する

労働力調達のためにアフリカ黒人を大西洋奴隷貿易

ヨーロッパ(繊維・雑貨)→アフリカ(黒人奴隷)→新大陸(黄金)→ヨーロッパという三角貿易が始まり、商業革命をもたらす

16世紀末~ 英国、オランダ、フランスが海外進出の主役となる
17世紀半ば 英国とオランダが二大勢力として対立

これで大航海時代は終焉を向かえる